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ブログ日記

インターネッツ露出狂兼のぞき魔

 

先日ふと思い立ち、某太鼓の音ゲーを模したFlashゲームサイトにアクセスしてみた。しかしそこに、慣れ親しんだ^o^の姿は無く、代わりにサイト閉鎖のお知らせが掲載されていた。

2020年12月31日。AdobeがFlashのサポート終了を宣言した。

私がインターネッツをいじり始めたのは2006年前後。Flash終焉期である。体験し損ねた「黄金期」ほどの活気はなくとも、さまざまなFlashゲームサイトがインターネッツの海を浮遊していた。こどもぽるた、ぱんぞう、Neutral、ファンキーランド、ちゃおランド等々…。当時小学校低学年であった私は放課後になると外で遊ぶこともなく即帰宅し、おうちでFlashゲームをするかYouTube・ニコニコ動画・某掲示板をパトロールするという英才教育課程を経てすこやかに育った。

当時プレイしていたゲームの題名などはあまりはっきり覚えていないが、ゲーム内容やBGMなどは割と覚えている。特に今でも脳裏に焼き付いているのは、小人がわんさか来店してくる森のハンバーガー屋を運営するゲームだ。15秒ほどでおいしいハンバーガーを提供しないと小人にブチキレられるため、ゲームプレイヤーである私は無情のハンバーガー作りマシーンと化した。人権という概念はない。小人が住んでいるファンタジックな森で起きている事象とは思えないほど、現実の嫌なところをさらに煮詰めたような世界観だった。

私の女児時代を狂わせたFlashゲームであったが、2009年あたりからOTAKU趣味の方に没頭するようになり、次第にFlashゲームからは足が遠のいていった。そして2011年、小6の時にアメーバブログを開設し、描いた二次創作イラストをインターネッツに載せ始めた。半年どころか6年もROMったタイミングで、ようやく私はインターネッツ上での「発信」を始めたのである。

このように、私は人生のほとんどをインターネッツの海に浸って過ごしたタイプの人間だ。にも関わらず、私は明らかにSNSが得意ではない。

ご存知の通り2011年時点ですでにTwitterなどのSNSは存在していた。だが私はSNSを猛烈に警戒していたため、すぐに始めることはなかった。天気の話や風景が写っている写真、IPアドレスなどの情報から住所や本名が特定されて社会的に殺されるのが「インターネッツ」。今の私は仕事の関係もあってネットに顔出し済みであるが、当時の私にとって「ネットに顔出し」なんていうのはあり得ない奇行であって、ましてや個人特定に繋がる情報は絶対に出してはいけないと認識していた。いや、ぶっちゃけ私は今でもそう思っている。2021年現代においてこの思想は保守的すぎるのかもしれないが。

SNSを警戒していた私だったが、2013年からようやくTwitterを始めた。今の時代、インターネッツとSNSはほぼ同義だ。双方向のコミュニケーションが求められるため、人との交流が好きという素質がなければSNS・インターネッツは楽しめない。

だが残念ながら私はFlash・ブログ愛好時代となんら変わらず、「匿名で観客としてROMりたい・一方的に自分の創作物を見せつけたい」というのぞき魔&露出狂マインドの持ち主であった。双方向ではなく、一方通行なインターネッツが大好きなのである。そのためHPやnoteといったブログタイプのインターネッツではまだ息ができるのだが、現代のインターネッツメイン広場であるSNSは、私にとって、酸素が少なすぎて息苦しい場所でしかない。

10年前の私は「ネットの住民はみんな私とおなじようにひとりでいることが好きな人たちだ」と勝手に仲間意識を抱いていた。しかし、現実はそんなことなかったのだ。
露出狂兼のぞき魔という「危険人物」は、双方向コミュニティ空間で歓迎されることなく、ただひとり、インターネッツの隅でかつてのインターネッツを懐古することしかできない。

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