2023/8/13より活動休止

すこやかに創作活動しよう〜自己顕示欲と他人の声とのつきあい方〜

こんにちは!

鳴かず飛ばずで、気がつけば今年2019年で漫画家・イラストレーターデビュー5年目を迎えてしまう白森です。

かつての私と同じように、漫画家・イラストレーターを夢見る少年少女は多いでしょう。

もっといろんな人に見てもらいたい!

評価されたい!成功したい!

人気の神絵師になりたい!



創作と自己顕示欲は完全に切り離せるものではありませんので、そう考えるのもごく普通です。

しかしながらSNSが普及した現代において

自己顕示欲ネット上の他人の声と上手く付き合うことができないと、

創作活動をして幸せになるどころか不幸になってしまう可能性が高くなります。



失敗経験だけは無駄に積んで来た、わたくし白森からメッセージ…

もとい、自分にも言い聞かせる意味合いを込めて(悲しい)

今回は「すこやかに創作活動しよう!ブログ」を書いていこうと思います。

【この記事でお伝えしたいこと】
(1)SNS評価が全てではない
(2)寝ろ
(3)焦るな

悪い大人に気をつけて、自分の性格にあった形で創作活動をしよう!

もくじ

0:創作意欲を失う3か条

漫画家・イラストレーターを夢見る読者諸君であれば、

すでに目にしたことがあるかもしれないが…

あえてここに書かせてもらおう!!!

創作意欲を失う3か条!!!

1:SNS評価を気にしすぎる
2:睡眠時間を削る
3:結果を急ぐ

上記3点を実行している諸君!

このままだと…




創作意欲、完全に消えるぞ



そんな大げさなwwwww

と思った読者諸君。



大げさではありません。

本当です。

かくいう私も昔は

「絶対に私から創作意欲がなくなることはない」

と信じて疑いませんでした。

小学校から諸々あり(社会不適合的な意味で)、

中学生になると、誇大表現ではなく「自分は絵を描くために生まれてきた」と確信するようになりました。

私より上手い人は腐るほどいるけど、世界で一番絵を描くのが好きなのは私。

そう胸を張って言えるほど絵を描くことが大好きでした。

イラストレーターになりたい、なれなかったら死ぬ以外に私が社会で幸せになれる道はない。

本気でそう思っていました。

しかし、私の創作意欲は

「創作意欲を失う3か条」がきっかけで消えることになります。。。

1:SNS〜自己顕示欲の肥大化〜

(1)負のスパイラル

白森

…私は元々
pixivやtwitterのフォロワー数やいいねなど
さほど気にしない人間でした。

評価がもらえた時はラッキーぐらいの認識でした。

(私は「純粋に自分が描きたいから描き、ひとりで喜ぶ」という他者評価に重点を置かない=自己満足傾向が高いタイプでした。絵を人に見せるのも元々は苦手だったし。こういうひともいる。)

しかし!

職としてのイラストレーター・漫画家を目指し始めると、

「人気の出るものを描かないといけない」

「商業利益を出せる絵師にならないといけない」

「バスらせろ」

「フォロワー数を増加させないと仕事がもらえない」

…と囁く謎の勢力に遭遇するワケです…

フォロワー数を増やさないと仕事がもらえない

人気が出やすいウケ狙いの絵を描かされる

でも数字で結果がでない…

そして「頑張りが見えない」と言われる…

仕事もらえなくなる…

唯一の存在意義である絵への自信喪失…

絵を描くのが苦痛に…

絵を描けない自分の存在意義…

もう生きてる意味…

ドキドキのスパイラル♪

(BGM:小倉唯『ドキドキラビリンス』)

白森

…ファンの動向をアナリティクスで監視して…っと

白森

ツイッターのトレンドに沿った絵を描いてエンゲージメント率をあげないと…

白森

……どうすれば私は認められて
仕事がもらえるようになるんだろう…


こうして私は自分が何をしたかったのか、

そして自分の存在意義さえ見失い

まじ病みメソメソ丸になったのです…

(2)誤解のないように補足

白森

そうは言っても、
SNS運用はWEBマーケティングで今や欠かせない存在…

うまく付き合えれば大きな武器になることは明白です。

「バスること・フォロワー数増加を狙った投稿」をストレスなく実行できて、

負のスパイラルにはまらず順調に創作を続けられるタイプの人は、

胡散臭い白森という女が言い始めた「創作意欲を失う3か条」なんぞ気にせず、ガンガンSNS運用をしていくべきだと思います。

ミーハー気質・流行り物好き
(≒自分の好きなジャンルが世間と一致)している陽キャ絵描きのみなさん
むしろ積極的に「SNSウケ・フォロワー数」を意識したほうが良いと思います。

白森

「クッ○姫」や「テ○サ姫」を嬉々として描けるタイプの人が
ここでいう「陽キャ絵描き」だよ!

…というより、

「SNSウケ・フォロワー数を意識したほうがいいよ!」と圧をかけてくる謎の集団は、
上記の『数多い陽キャ絵師たちの成功体験』(*1)を分析した結果を根拠に、そう唱えているのだと思います。

  • 1:完全な私の憶測ですが、近年多い「SNSで人気が出てデビューした漫画家・絵師」は陽キャタイプが多い気がする…もちろん、めちゃめちゃ分析して「バズるもの」を意図的に描く「擬態陽キャ絵描き」さんもいらっしゃるけど…尊敬しかないです…
陽キャ絵描き

マーケティング大好き・市場分析を重ねて、目標達成・結果を出すプロセス自体が好きな人。
市場の需要を理解しており、それを描くことを厭わない。
市場で求められているものを描いて成功することに意欲的なビジネスマンタイプとも言える。

自分なりの成功方法や型を持っている。
男性の漫画家・ネット漫画家(ブロガー系)に多い印象。(偏見)


私は、自分自身をこだわりの強いタイプだといままで自覚していませんでした。

しかし家族や友人、性格診断や適職診断、MBTI診断などには必ず「職人系」だと指摘されるので、最近ようやくこだわりが強いタイプなのだと自認しました。

そう、私がかつて自分一人で絵を描いて一人で満足していたのは、職人タイプ故だったのです。自分が納得できるものを追求できればそれで満足で他人の評価は重要ではないという性。

就職活動をしないにせよ自己理解はあった方がSNSとの付き合い方は考えやすくなると思うので、周囲の人への聞き取りやテストなどで客観的な自分を知る機会を設けてもいいかもしれませんね。

私と同じような職人タイプの人間にとって、マーケティングに則った戦略で絵を描く(擬態用キャ絵描きを目指す)というのは自分のこだわりを捨てると言うことでもあります。

職人タイプマンがこだわりを抑えて絵を描くことは不可能ではないですが、そのうち精神的につらくなってへばってしまう可能性は高いかもしれません。

(おまけこらむ)隠キャ絵師は商業作家になれない?

SNSで人気になれない隠キャは商業作家になれないのでは…?

という不安そうな読者様の声が聞こえますね…

各所で言われていることですが、

SNSで人気の出る作品と

商業で人気の出る作品は

タイプが違います。

漫画だとわかりやすいですね。

SNSで好まれるような、わかりやすくてさっと読める漫画と

紙の媒体で好まれる従来の漫画は性格が全く違います。

もちろんSNSでバズってから商業デビューし成功する方もいらっしゃるので一概には言えませんが、

「SNSで人気が出ない」から「商業で仕事ができない」わけではありません。

白森

フォロワーは少ないけど一応仕事はしている
私が証人だ

つまり、隠キャ絵師だからと言って商業で仕事ができないわけではありません。

もちろん、クライアントからの要望を組み込んだものを描かなければならないので

そのあたりの譲歩が全くできないと厳しいかもしれません。

…おまけこらむ終了!

話を「創作意欲」に戻します!

2:睡眠時間

SNSの話が長くなったので、「創作意欲を失う三か条」を振り返りましょう!

1:SNS評価を気にしすぎる
2:睡眠時間を削る
3:結果を急ぐ

ここまで睡眠時間について全く触れませんでしたが、

正直睡眠時間が一番大切だと思います。

1回おかしくなったメンタルと身体は

『完全に元どおり』にはなりません。

人によって「○時間睡眠を○ヶ月以上は危険」というラインは違うので

私がどんな睡眠ライフを過去に送っていたのかはあえて書きませんが、

睡眠時間を削るのは、本当にやめたほうがいいです。やめましょう。

(締め切り間際で徹夜ぐらいならまだ許容範囲だと個人的には思っています。「月・年単位で慢性的に睡眠不足」が一番やばいです)

私は最底辺睡眠ライフの日々から約3年経った今現在

ようやく創作意欲が30%ぐらい回復してきたかな…?という具合です。

他にも諸々日常生活に支障が出ます。

集中力や記憶力がガッと下がるので、学生の場合学業成績が落ちます。

(実体験済み)(大学受験で失敗した)

…わかるよ…

わたしには…

そこのあなたのきもち…

わかる…

体調が崩れるまでやらないと自分で自分を認められないそのきもち…

睡眠時間を削って体調が悪くなってはじめて「ちゃんと自分は努力してる」と安心してしまうそのきもち…

わかる…

私にはよくわかる…


ですが、

体調管理をしっかり行い

自分のベストを

長期的に継続できてこそ

プロです。

寝るのも仕事です。

ちゃんと寝ましょう。

むしろ睡眠時間を削って「やった気になっている」方が甘えです。

そんな状態で良い作品が作れるわけありません。

寝ろ!

健康第一です。本当に。

一旦心身ともに不健康になると創作意欲が死ぬので、良い仕事(絵を描くこと)ができなくなります。

そうなると本当に悲惨です。

復活にも年単位で時間がかかります。

健康第一です!

本当に!!!!!

(大事なことなので二回)

3:結果はすぐ出ない

あたりまえのまえだですが、生き急ぐアドレセンスの諸君および私は忘れがち。

結果を期待しすぎると病みます。

余裕がないと、自分よりも成功している人を妬むこころがうまれてしまいます。


努力が必ず実るわけではありませんが、人生において無駄になることはないので

あせらず、その時できることをやるしかありません。(自戒)

こころが荒んだ時は、かの有名なスティーブ・ジョブズのスピーチ動画を見ましょう。

以上の3つが「創作意欲を失う三か条」!

1:SNS評価を気にしすぎる
2:睡眠時間を削る
3:結果を急ぐ

SNS評価は気にしすぎず、あたっかいふとんで寝てのんびりやるのが一番です!

(言うのは簡単だけど難しいね)

4:補足まとめ

私のように「現状に不満しかなく未来に希望をもたないとポイズンな世の中を生きていられない」という過激派で重い人は、「夢」という「未来への希望」に対する想いが重すぎる状態になりがち。

そうなると、成功するために周りからの評価を過剰に気にしてしまいます。

一刻も早く現状から抜け出したい一心で、焦って結果を求めて睡眠時間・身を削ります。

しかし現実はそう甘くないので求める結果はすぐには出ず、

心身ともに病んでしまうのかもしれません。

冒頭で書いた「イラストレーターになれなかったら死ぬ」という私のマインドは精神衛生的に最悪です。

自分で自分の首を絞めて自爆し、結局夢破れる可能性が高くなる気がします。

イラストレーターになれなかったら死ぬ、なんて過激なことは考えずに健全に夢見ましょう。

そっちの方が、結果的に夢が叶う可能性は高まると思います。

5:悪い大人に気をつけろ

ここからは「創作活動を続けて、いつか絵や漫画を仕事にしたい」という方向けの章です!

(1)絵師・漫画家志望の学校事情

ぼくちんは漫画家になるから
学校行かなくていいでござるwww
勉強なんて無意味www

イラストレーターになりたいから
高校卒業したらイラスト専門学校に行こう

ネットでよく見るこの手の話題。

その人の人生なので外野がとやかく言う問題ではありませんが、

思うところがあるのでちょっとだけ書きます。

読みたくない方はスルーしてください!

(2)イラストレーターになるための資格はない

一般常識的に考えたら、

「なれるかわからない・なっても不安定でいつ仕事がなくなるのかわからない」

ような水商売従事者を目指すならば潰しがきくように、

一般企業に就職できる学歴があった方が良いに決まっています。

※家業がある・油田を持っているなど実家が金持ちで親のすねをかじれる人や、最初から就職する気が無い・自分で起業できるほどのバイタリティがある人はこれに準じない。

また、漫画家イラストレーターになるための資格なんてものはありません。

学校で技術を数年間教えて貰えば自動的にプロになれる

というものでもありません。

…遠回しに書いてきましたが、要するに

「専門学校ビジネスに騙されてない?」

ということです。

「夢を叶えよう!」と応援してくれる大人の言葉。

夢を追いかける少年少女にとって非常に魅力的なものです。

白森

だけどちょっとまって!!!

「夢を叶えるために、学校でプロの技術を学ぼう!1年100万円!」

世間知らずのカモから搾取しようとする

甘言垂れ流し夢商売おじさんが

世の中にはたくさんいることを忘れないでください。

もちろん全員が全員悪い人ではありませんが…

そしてこれは完全に私の意見ですが、

プロになれる人は専門に行こうが行かまいがプロになれるし

なれない人は専門に行こうが行かまいがなれないと思います。

これは才能云々の話ではありません。まあ才能も関係あるけど…

自分の頭で考えて、自分で責任をもって行動できるかどうかの話です。

他力本願でプロになれるのは天才か運がいい人だけです。

専門学校の機能を全否定する気はありませんが、

入学を考えている方はちゃんと考えたほうがいいことだと思います。

白森

本当によく考えて!!!

学費200万円と2年間という時間が無駄になった!

親が泣いてる!就職できない!お金ない!

こんなことになるなら、お絵かきなんて好きにならなきゃよかった!

となってしまっては悲しすぎます。

(3)参考:一応漫画家の私の進学歴・人生歴

白森って高校から美術系?
てか仕事してたなら通信?不登校?

今は?イラスト専門学校?美大?

一応プロになった人間である私の学校事情・進学に対する考えについて書いておきます。

あくまで一個人の人生遍歴・考えとして、ご参考までに!

お前の人生語りなんか聞きたくねぇよ!という方は飛ばしてね!

小学校

ごくふつうの民度が低い地元の市立小学校。魔境。

社会不適合者なので小6の時には痩せまくり鶏ガラになりました。

その後社会復帰したものの反動で過食になったため、私の小学校卒アル写真はびっくりするほど朝○龍です。

お絵かき大好き社会不適合陰キャは、

こういう人多いのでは?(偏見)


この時私が死ななかったのは「イラストレーターになりたい」という未来への希望がまだあったからです。

今このブログを読んでいる学校苦手お絵かきマンのみなさんは、

「最悪通信の学校に行くという選択肢がある」ことを忘れずに、学校で死なないようにしましょう。

心身の健康を損なってまで学校に行く必要はありません。

中学・高校

よく勘違いされる(ぼっちブログばっかり書くから…)のですが中高不登校ではありません!!

全日制普通科の学校に通っておりました。

美術系ではありません。

が、当初は美術系の学校に行くつもりで中学受験の勉強を始めました。

ですが親に「中学から美術一択にするのは危ないんじゃないか」と言われ結局普通科の学校に進みました。

これも一理あるし、決して間違えていない意見だと思います。

しかし今にして思うと、

小学生の時点で将来のことを考えて絵の仕事がしたいと主張する人間は

相当絵を描くことが好きな人間だと思うので、

中学から美術系の学校に行って良かったんじゃないかとも思いますね。

私の場合は、普通科の学校に行ったことを後悔はしていません。

とはいえ中学からちゃんとした美術の勉強をしていたら、今どうなっていたんだろう…?と時々考えてしまいます。(それを後悔と言うのか?)

専門学校に関しては、上記したことのほかにも色々思うところがあり

正直な私個人の意見としては「行く意味ない」と思っていますが、

中高美術系の学校はそれなりにあるのではないかなと思っています。

(もちろんだからといって軽い気持ちで行くのは絶対にやめた方がいい)

例えば、私が行きたかった女○美術大学付属中学校は名前の通り大学までエスカレーターです。

しかしもし方向転換したくなったら普通科の大学へ受験しなおせば良いだけの話です。

もちろん、普通科で中高6年間勉強してきた人たちと戦わなければならなくなるので、かなり勉強を自力で頑張ることにはなりますけどね。

中学から美術系に入ったからと言ってそれ以降進路を変更できなくなるわけではありません。

美術系の中学・高校への進学を考えている小学生・中学生のみなさんは、

子供の将来を心配する・実際にお金を出す親の意見を聞くことも大事ですが

ぜひ一度、素直な自分の気持ちと向き合ってみてください。

…なんだか普通科中高進学を咎めるような文面になってしまいましたが

もちろん普通科の学校で勉強する利点ももちろんありますよ!!!!!

まず第一に将来への不安が減ること。

「学生のうちにデビューできなかったら一般企業に就職する」という保険がかけられます。

また創作する人間が幅広い知識を持つことはいいことなので、そのへんにおいても!

勉強しないで成功するのは天才と強運の持ち主だけ!

無知は眼を曇らせる!

表現の仕事がしたい凡人の私たちは

普通の人よりいろんな経験と勉強をするべきだと思います。

勉強しなくていいとか

甘ったれたこと言ってるそこのお前!

覚えとけ!!!!

専門学校に100万円払える人は、

そのお金で何か習い事などを始めたりなどした方がよっぽど有意義だと思います。

お金がない場合は公立図書館に行って本を読みましょう。

大学

大学は美術系ではない普通科の大学です!

大学はクラス制度もないですし全部一人で行動できるので超楽です!

学校嫌いな小中高生のみなさんは大学に希望をもって生きましょう!

ちなみに、なぜ一応絵の仕事があるのに大学に行ったかと言うと、ありがたいことに親が学費を出してくれる家庭だったということと、「イラストレーター・漫画家は水商売」だからです。

漫画の連載があるときはギリギリ食べていけるぐらいの年収は得られますが、連載が終われば収入ゼロです。

※漫画家は単行本が売れないと儲からない。WEB連載・電子コミックスのみの作家だとなおさら。

※ちなみにSNSフォロワーが多い人は「売れる」と判断されていきなり紙の本を出してもらったりプロモーションをうってもらえたりします。ほとんどの出版社は今、新人育成する余裕がないので。なのでこれから商業で活動したい人も可能なら本当はSNS運用をちゃんとしたほうがいい(有利になる)ぞ!!!!!隠キャ作家でも可能な限り頑張って・・(SNS運用できる人ならぶっちゃけ商業でやるより同人やった方が数倍儲かるだろうけど・・矛盾・・)(※白森の個人の意見です)

そして連載終了後、また新連載ができるという確証もありません。

再びネームコンペの日々になります。

編集会議で通らなければ連載は決まりません。

仮に連載が決まっても、実際に誌面に原稿が掲載されるまでは無収入です。

誌面に掲載されるまでは出版社側の都合で連載の話が消えたり(連載準備にどれだけ時間や労力をかけていても。もちろんそうなった場合は一銭もお金はもらえない。)企画が変えられたりする可能性もあります。

普通の社会ではありえない話ですけどね…

同人でも人気がある人はそちらの収入で食べていけると思いますが、

売れっ子以外はそうはいきません。

(売れっ子でもずっと人気が続くとは限らないのが人気商売の怖いところ)

さきほど、普通科の中高に進む利点として『学生のうちにデビューできなかったら一般企業に就職する、という保険がかけられる』と挙げましたが、大学も同じようなものです。

4年の就職猶予期間を得ながら、大卒新卒として就職できる「経済的安定」の権利を得られるのが「大学生」です。

それに、学生時代中にデビューできてもそれは「食べていける」とイコールではありません。

むしろ作家専業で食べていける人はほんのひと握りです。

大学卒業後は就職し、兼業作家として安定した生活を送りながら絵の仕事をするのもひとつの手段です。

(というより、学生時代によっぽどの売れっ子にならない限りは絶対兼業の方が良いと個人的には思います)

(4)その契約、不当じゃない?

「SNSウケを狙って病む」というのは

「努力相応の評価がもらえない」ことに対してストレスを感じるのも一因です。

これは、商業で絵を描く際でも同じことが言えます。

あたりまえですが、

一緒に仕事をしている相手から「評価・対価」を最低限にもらえなければ

その相手と仕事をすることが嫌になってくる

→「仕事=絵」まで嫌になってしまう可能性が浮上してきます。

また、ここでの「評価・対価」は下記2点を指しています。

1:正当な金銭的報酬
×不明瞭または契約者にとって不利な契約・モラルに反する搾取
×「実績になるよ」と言い、安い値段で描かせる
×金銭報酬のやり取りに関する部分(メールのやり取りなど)を、頼んでも開示してもらえない。

2:正当な非金銭的報酬
×蔑ろにされる
×平等に取り合ってもらえない
×飼い殺しにされる
(要するに「舐められている」)

『褒められる』という「高い評価」を「評価・対価」と表現しているわけではありません。

私が言及しているのはあくまで

最低限満たされるべき待遇・評価・対価

についてです。

本記事ではSNSの話を引き合いに出したので

「評価=♡いいねという賞賛=高い評価

…という図式で伝わってしまいそうですが、そういう訳ではありません。

「最低限の」評価・対価です

(大事なことなので二回)




自分の意思で動かせるもの:SNS運営や心構えなどは自分でコントロールできます。

しかし、その他現実世界・環境自分の意のままにコントロールすることは不可能です。

ちゃんと仕事をしている(客観的判断が難しいところですが)のにも関わらず、

最低限の評価(正当な報酬)すら得られない環境に身を置いていて不利益を感じているのであれば

さっさとその環境から抜けた方が良いと私は思います。

その環境にいる限り、いくら努力しても

舐められている以上は周囲(仕事相手)が評価を改めてくれることはほぼないです。

都合よく使われ消費されるだけです。

  • もちろん、自分はなにも努力していないのになんでも環境のせいにするのは論外です



どう考えても、今自分の身を置いている場所が不当だと感じたならば

その場所から離れて環境をかえるべきです。(2回目)

余談ですが、「若い」または「学生」というだけで舐められやすい率が上がります。(体験談)

若い」「女」「大人しそう」の三拍子揃うとさらに舐められやすくなります。(体験談)

逆に言えば、若い人にもちゃんと敬語で誠実に接してくれる大人は、仕事のできるいい人です!

感謝しましょう!

5:まとめ〜健やかに創作活動しよう〜

<健やかな創作活動のために>
(1)SNS評価が全てではない
(2)寝ろ
(3)焦るな

悪い大人に気をつけて、
自分の性格にあった形で創作活動をしよう!!

「好きなことを仕事にしよう!」というのが最近の流行りのようですが、

どういった形で創作するのが一番幸せかは人それぞれ。

商業で描いてる方がえらい、ということもないですし

締め切りなどにしばられることなく自由に描くのが楽しいならば

無理して商業作家を目指さなくてもいいと思います。

人生一度きり。

他者の幸せを妨害しない限りは何してもいいんですよ!!

やりたいようにやればいいんですよ!!

なにか文句を言ってくる奴がいたら、アンパンマンマーチを聴かせましょう。

10000000番煎じの言葉ですが「自分の人生を生きましょう」ということです。

楽しく、健康にお絵かきできればそれ以上の幸せはありません。

変なしがらみなしに、純粋に楽しく絵を描いた時に一番いい絵が生まれるものです。

「評価されたい」と考えながら描いた作品ほど評価されず、

「とにかく人気になりたい」と目的を見失ってる時ほど人気になれない。

そういうものです(悟り)

星の数だけエンタメが転がっている広大なこのインターネッツで

待っているだけでは誰も自分の作品なんて見てくれません。

見てもらいたい・評価されたいのならば

行動しましょう!!

行動というのはSNSやネットを利用した行動はもちろん

持ち込みなどの現実世界での行動も含みます。

というより、

SNSを使いこなせない陰キャ絵描きのみなさんには

現実世界で動くことをお勧めします!!

陰キャだからこそ、外に出てLet’s act!!!

このブログを読んだイラストレーター・漫画家志望の諸君が
すこしでも前向きになれることを祈ります!

アデュー!

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この記事を書いた人

白森 さわ まんが家・イラストレーター

絵や文章をかいたり、歌ったりしながら生きています。

もくじ