2023/8/13より活動休止

2023年3月#読書日和&近況報告

気がつけば桜が散り始め、年度が変わっていました。

こんにちは、白森です。みんな元気?

花粉のせいで元気じゃない?

私も❤︎ おそろだね❤︎


私も今月から社会人2年目だぞ!

とはいえ生活リズムとやってることがデビュー当時からなにも変わらないので全く実感がありません。

ひたすらお家に引きこもって絵を描く日々。

今年で白森はデビュー8年目…つまり2年後は…!?

健康を死守しつつ白森さわ活動10年目を迎えられるよう、がんばるぞ!!!!!

4月の願い

趣味絵を1枚でもいいから描きたい

早ければ今月中旬〜GWあたりにかけて新しいお仕事のお知らせが2つぐらいできるかも!

もくじ

3月#読書日和

1:相方なんかになりません!(2)

しっかりもののツッコミ女子心晴ちゃんが、大阪から引っ越してきたお笑い男子西橋くんの天然言動にいろんな意味で振り回される本作。
1巻でも人間力をみせてくれた西橋くんですが、本巻でも最高です。
こんな男子が小学校にいたらモテてモテてしゃ〜ないだろうな〜…いいな〜〜〜〜その学校通いたいよ〜〜〜
西橋くんのいいところってたくさんあるのだけれども、私個人的に一番グッとくるポイントは「ちゃんと主人公の心晴ちゃんのことを苗字+さんづけで呼ぶ」ところかもしれないな……(ここまで一息)(早口オタク)

私はラブコメ好きである一方、実は男の子キャラに対してヒロインと同じ熱量で「いいな」と思えたことがいままであまりありませんでした。(※白森は普段ヒロインを愛でる側の目線でラブコメを楽しんでいる)
なぜなら大半のラブコメは「男」という性別に頼りすぎているから。
急に現れたどこの馬の骨ともわからん顔がいいだけの男より、何年も付き合いのある友達の方が好きだろ!!!!!!と思ってしまう。(これは私の資質も悪いけど)

でもね…みんな安心して……西橋くんはいい男の子だよ……
本巻で登場する新キャラ沢くんも健気でかわいいよ…素直に謝れる人間が一番えらい。
にこにこしながら読めるよ……
心に邪悪が溜まった時に読むと浄化されるので、JCのみんなはもちろん、最近お疲れ気味で肌ツヤが悪くなってきた大人女性のみなさまも読みましょう。ツヤが復活します。
※個人の感想です。効果には個人差があります。

てか狐のお兄さんばれちゃったじゃん!!
ちょっとぉ〜〜〜心晴ゥ〜〜??
これじゃあ、好きなのは長道くんであって西橋くんじゃない!なんて言い訳できなくなっちゃたねぇ〜〜〜?ねぇねぇ〜〜〜〜〜〜ねぇ〜〜〜???(3巻が出るまでウザ絡みを続ける白森)

2:推しになりたい!! (2)

「推しになりたい!!」も2巻目ですね!
児童文庫はページ数が少ないので何かを練習するシーンや努力を重ねる地味なパートはどうしても短くなりがちなのですが、さすがは令丈ヒロ子先生。キャラクター描写と物語進行と努力要素をどのシーンでも並行して描写されているのでお話の層が「国語辞典よりも分厚い」です。

本巻は「S]クラスとの対決ということでかわいい新キャラも出ます!!!うれしいね!!!
でも!!性格は…!!!!
こんな…かなしいよ…留学から帰ってきたら成長した姿を見せてね……白森おばさんは待ってるよ……君たちはまだ小学生…まだいくらでも道は正せるはずだから……

でも私の記憶だと、意地悪な子って幼稚園や小学校の頃から意地悪ですよね。
あれってどうしてなんだろう?
私は性善説を信じたいよ……

メインキャラクターは主人公のれいんちゃん含めて4人もいますが、読んでいて「このキャラなんだっけ?」というピンボケが生じないので非常に読みやすいです。
なんなら脳内で二次創作ができちゃうぐらいにキャラクターが立っています。
私も「C(キャラクター)」クラスに入ってキャラクターの極意を学びたいよ…
Cクラス、私が入学するまで廃止にならないで……
あっ校長先生、デスク素敵ですね!磨きましょうか?
え?いらない?
そう…

5:俺の妹がこんなに可愛いわけがない(16)

実妹とくっついてエンドを迎えた俺妹本編ですが、こちらは公式が出している「IF」の物語。(公式が出しているIFの物語?)
つまりこれは公式同人誌。
俺の嫁こと黒猫の恋が実った世界線のお話です!!!!!!!!!!!!!

私のオタク活動熱が一番高かったのが、まさに俺妹などをリアタイで嗜んでいた小学校〜中学生の頃。
しかし高校以降はあまりアニメを観なくなってしまいました。
この心情の変化(劣化)の原因は、絵や漫画を仕事にしてしまい意識が変わってしまったせいか、もしくは私の感受性が枯れてしまったせいだとばかり思っておりました。

しかし本作「黒猫IF」、そして今冬アニメ「お兄ちゃんはおしまい!」を視聴して確信しました。
私のオタクハートの熱が醒め、ロールパンナちゃんのごとく青いハートが生まれてしまったその理由。
私好みの平成コテコテ萌え萌えコンテンツがこの世から減ったせいです。

平成00年代の萌萌ガソリンを給油したら再度真っ赤なハートが輝き始めました。
感受性は枯れていなかったんや。
俺はそう、悲しき令和の怪物 萌豚ロールパンナ……。

今読んでも俺妹はおもしろいし黒猫はかわいいしおにまいは毎話10回以上観ました。
なぜなら「萌える」から。
「萌」なんて、もはや今では死語なのかもしれない。
しかし私の感情を掻き立て燃え上がらせるものは「平成コテコテ萌コンテンツ」しかないのだから仕方ない。


瑠璃……俺と結婚しよう……

4:アルジャーノンに花束を

ここまでコメディ3作品の感想を綴って参りましたが、ここからは文芸書エリアです。
みなさん、はっぴとうちわと痛バはコインロッカーに預けてからご入場ください。

おそらく本書を読んだ方ならまず最初におろどいたであろう、翻訳の巧妙さについて触れましょうかね。
本書は第三者視点でも一人称の内心でもなく、知的障害をもつ主人公が書いた「日記」という形式をとっているため、その「文筆レベルと語り口の変化」が演出の装置になります。

翻訳のことを「ただ言語を訳しただけ」だと思っている方もいるかもしれませんが、とんでもない。翻訳の良し悪しで本文の内容の評価まで分かれてしまうぐらい重要なものです。

以前、手に取ったものの翻訳があまりにも読みづらくて最後まで読めなかった本があります。
しかし本書の翻訳レベルは、私がいままで触れてきた本の中では間違いなく一番高いレベルでした。
私のように元の英文が透けて見える機械的な翻訳が苦手で翻訳本を避けている方もいらっしゃるかもしれませんが、本書に関してはその心配はないとお約束しましょう。


幸福についての議論を見ていると、必ずと言っていいほど「人間の欲は果てしないものだから上を見上げるとキリがない。日々の小さなことに目を向けて、本当の幸せに気づけるようにしよう」という意見を見かけます。
「持つ者」ゆえの不幸は実際に存在するだろうし、本書においても主人公は高い知能を得て天才になってしまったが故に「知的障害者」だった頃には感じることもなかった不幸を理解してしまうことになるので、「難しいことは考えないでまず日々のちいさなできごとに幸せを見出だそうよ」という言葉に間違いは一切ないと思います。

とはいえ、現実的には生活の中の小さな出来事に目を向けられる心・金銭・時間的な余裕がある人はそもそも「幸せな人」(現代で言うていねいな暮らしを一過性のマイブームでなく恒常的にできるような人)でしょう。
また、「その場にある刹那的な小さな幸せこそが本物の幸せだよね」だという視点は「継続的で巨大な麻薬のような幸福」を知っている人間特有の、ノスタルジーを含んだ上位視点的傲慢さを孕んだ結論でもある気がしています。
子供の頃の日常が尊く感じる大人と全く同じ構造です。
「そうだこれは夢なんだaa」と全く同じです。

小さな幸せにその場で気づけることが、幸福の近道であることはもちろん紛れもない事実だと思います。
ノスタルジー自体は全く問題ないですし、「大人」になれた人間が時々「子供心」を思い出して気持ち良くなるのも結構なことだと思います。
ただ、「大人」が「子供」に対して「日々のちいさなできごとに幸せを見出だそう」と説教するのは「大人」が気持ち良くなりたいだけで実際は何も解決しようがない、お門違いも甚だしいだろうと思ってしまうのです。
「大人」は「大人」同士で説教しあえ!!!!!!!戦え!!!!!!!!!!!!
(見えない敵と戦っている白森より)

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この記事を書いた人

白森 さわ まんが家・イラストレーター

絵や文章をかいたり、歌ったりしながら生きています。

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