2023/8/13より活動休止

すこやかになりたい~東洋医学体質編~

こんにちは。あなたは「氣」に興味はありますか?

え? 他の宗教を信仰してるからご遠慮しますって? 違いますよ。私はあやしいものではございません。「気」を「氣」と表記する奴はヤバいから近づくなっておばあちゃんに強く言われている? いやいや、そんなこと言わずにさ。信号が青になるまでの間でいいから、ちょっと聞いてほしい。

私はちょうど去年の夏あたりから、「鍼」に通い始めた。これがビックリするほど私の身体との相性が良かったのだ。血の巡りと「氣」の流れが整備され、マッサージや整体に行っても治らなかった私のひきこもりBODYの不調がだいぶ軽くなったのである。

鍼が一体何なのかわからない君のためにも簡単に説明してあげよう。鍼とは髪の毛よりもほそ〜い針を、身体のいたるところに存在するツボにブッ刺して身体の調子を整える治療のことである。

この鍼治療は、「東洋医学」の流れの医療行為だ。エビデンスが山ほどあり万人に対して確実な効果が期待できる西洋医療とは異なり、効果の表れに個人差があるという特徴を持つ。近年WHOに治療効果は認定されたが、社会的な信頼度はまだまだかもしれない。

ゆえに、東洋医療は時にあやしい民間療法とごちゃごちゃにされることがある。とはいえ真面目な東洋医療は決してあやしくないということを先に申し上げておく。……逆に言えば、東洋医学の皮を被ったうさんくさい民間療法も存在するので、その見極めはしっかりしていただきたい。頼むぞ。

  • 鍼灸治療は公的に治療として認定されているため、領収書があれば確定申告の際は医療費控除を受けられる。会計時に保険適応できるかは施術内容によるので注意。(フリーランス向け豆知識)


私は運良く、鍼の効果がとても出やすい体質だった。鍼を刺されているときは、日常生活で感じたことのない形容し難い痛みを感じるが、背に腹は変えられない。通っている鍼灸院の腕がとても良いというのもあるが、1度施術を受けただけで首が3cm長くなったのかと見紛うほど肩こりも改善され、呼吸も安定する。それぐらい、効くのだ。

今日は鍼の良さを、一日中PCの前でブルーライトを浴び土の匂いを忘れた現代人諸君に教えたくて、こうして筆をとっている。みんなにもちゃんと伝わったかな? 私と一緒に「氣」の流れを良くしないかい?

…ええ?「効果に個人差があるものに金と時間をかけたくない」

ふむ。たしかに君の言うことにも一理ある。だが安心してほしい。いまから、私の体感で組み上げた「あなたは鍼効果を得られるのか!?見極め方法♪」(※科学的根拠なし)を特別に教えてあげよう。

まず、クラフトコーラを用意してほしい。これは市販やインスタントのものではなく、ちゃんとスパイスを煮出してつくった自家製のものがよろしい。用意した? では、それを飲んでみよ。どうです? スパイスが脳に刺激を与えている感覚がしないか? クラフトコーラが苦手であれば七味でもいい。ただこの七味も市販のものではなく、その場でスパイス配合してくれるお店で買ったものが好ましい。

クラフトコーラや七味などスパイスを摂取後に、脳になにやら刺激が巡り、気分に変動があった人。おめでとうございます、あなたは東洋医療受容体をお持ちの体です。おそらく鍼も効く可能性が高い。なぜなら私がそうだからだ。自家製クラフトコーラを飲むと明らかに気分がスッキリして元気が出るし、自家製七味を食すと脳に「何か」が作用している感覚がしたのち、あまりなかった食欲が喚起される。

自分から提示しておいてなんだが、結局「鍼やスパイスなど東洋系刺激に対する受容性の個人差」の正体が何なのかはよくわからない。なぜ私は享受できる側なのだろうか。何か他の体質と関連性などあるのだろうか。

「氣」周りで心当たりがあるとすれば、「気(波長?)が自分と合う人にマッサージしてもらえると(なんならさすってもらえるだけで)桃源郷の幻影が脳裏をよぎるぐらい気持ちよくなれる」「逆に自分に合わない気(波長?)的なもの発している人が近くにいると、それだけで体調が悪くなる」…というぐらいだ。これって関係あるのだろうか。謎は深まるばかりである。

ちなみにスパイスではないが、私はCBDでもバリバリに効果を体感できるタイプの人間だ。あら、CBDも何なのか知らない?CBDっていうのは合法の大麻成分のこと。ん、大麻って…もちろんあの大麻だけど?

ちょ、ちょっと通報するな!!合法だから!ちゃんと調べていただければわかるはずだ。

CBDこそ鍼以上に警戒されることはわかっている。だからこそ私は、もう3年前からCBDを摂取し続けているがいままでずっと隠してきた。だがしかし、ヤクルト1000やらGABAやらなんやら、健康舐めプ勢による一過性のTwitter健康法とははっきり言って比べ物にならないくらい、ありえないぐらい自律神経系にめちゃめちゃ効くのだ。

こんなにも効果があるものを知っているのに、黙っているのは罪なのかもしれない。だから今回は、私があやしいドラッグにはまっているヤバい人だと思われるリスクを背負って、同じ症状で苦しむオタクくんに情報共有してあげたんだぞ。

あ、ただしCBDに関してはちゃんとしたお店で買わないと、違法成分が含まれたガチドラッグを買わされる可能性があるので、購入を検討する場合はちゃんと調べるようにね。

ここまで私の話を聞いて聞いた上で「あやしい東洋医療やらCBDに手を出すより、確実な西洋医療に頼ればいいじゃん」と思った瓶底メガネくんが世界には108人ぐらいいることでしょう。君の意見は正しいが、半分間違っている。

確かに西洋医学は身体の物理的故障には非常に有用だ。しかし自律神経失調や不眠、精神不安定といった数値化不可能な心身の不良を目の前にすると、西洋くんは途端にチワワと化す。「不調」の原因自体を客観的に観察できないものに対して薬の処方や手術は難しいのである。デパスを処方しまくり強制的に眠らせることはできても、デパスで不眠を根本から治すことは不可能なのだ。

あらゆる困難が科学で解決するこの令和の時代。人々の閉ざされた心の闇には魑魅魍魎が蔓延っている。

科学の力ではどうしようも出来ない、その奇怪な輩にたちむかうには、神妙不可侵にて胡散臭い存在が必要なのだ。

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この記事を書いた人

白森 さわ まんが家・イラストレーター

絵や文章をかいたり、歌ったりしながら生きています。

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